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健診異常の方へ

健康診断で異常を指摘された方へ

健康診断は受けられましたか?

健康診断はあなたの健康を守るため、そして大切なご家族やご友人を守るためにもとても重要です。健康診断の重要性をご理解いただき、毎年1回健康診断を受けられている方々も多いと思います。

しかし、健康診断を受けただけで、満足している方はいませんか?

健康診断を受診することも大事なことですが、重要なのはその後です。
健康診断の結果を確認して、数値異常があったり、再検査をおすすめされたら、必ず二次検査を受けるようにしましょう。

クリニック田島では、八王子市の特定健診、雇入れ健診、企業健診など、健康診断の受け入れを強化している他に、健康診断で異常を指摘した項目の再検査にも力を入れております。当院で健康診断、二次検査をご希望の方はwebよりご予約のうえ、ご来院いただけますと待ち時間少なく受診が可能です。

予約はこちら

クリニック田島で可能な二次検査

健康診断の二次検査は、健康診断の結果に基づき、必要があると判断された方が医師より二次検査を推奨されます。ここで注目なのが、二次検査に関しては健康診断に比べて強制力が弱いということです。たとえば、企業は従業員に年に1回必ず健康診断を受けさせなければなりません。これは、労働安全衛生法の第66条で定められた事業主の義務になります。しかし、二次検査を受診するかどうかは、本人次第になってしまいます。そうすると、

  • 時間がないから受けなくていい
  • お金がかかるなら受けなくていい
  • 義務じゃないなら受けなくていい

という考えになり、二次検査を受けない方もでてきます。

医師である私の立場からしたら、絶対に二次検査は受けた方がいいと思います。

我々が病院で診療していると、末期がんの患者様や脳梗塞などで救急で運ばれてくる患者様がいらっしゃいます。その中で多いのが、直近何年かは精密検査を受けていなかった方です。病気が進行してしまってからできることは限られてしまいます。になってからでは遅いのです。ちなみに、時間もお金もそして命の危険度も二次検査をしっかりと受けたほうが結果、後悔は少ないです。自分は大丈夫と思われている方が一番危険ですので、今、そのように思っている方は必ず二次検査を受けるようにしましょう。

クリニック田島で対応可能な二次検査は下記になります。

▼肝機能、脂質、膵酵素、腎機能、糖尿病

→血液検査、尿検査、腹部超音波検査、腹部CTなど

▼心機能

→心エコー検査、24時間心電図

▼呼吸機能

→胸部X線、喀痰検査、胸部CT

健康診断の項目を医師が解説

健康診断結果を確認しても、この状態が良いのか悪いのか分からないこともあると思います。本項目で、クリニック田島の理事長 好川より健康診断の各項目の結果について解説したいと思います。その前に二次検査はどの判定から必要になるかについて解説します。

判定 概要
A:異常なし 今回の検査の範囲で、異常は認められなかった。
B:軽度の異常 異常なしの範囲には入らないが、個人差と考えられる程度。
C:要経過観察 指定の経過期間の後、再検査を行うことを推奨する。
D2:要精密検査 異常所見が認められるため、さらに詳しい検査を推奨する。
D1:要医療 治療が必要と考えられる。医療機関の受診を推奨する。
E:治療中 現在治療中の疾患や症状である。

二次検査が必要となるのは「C:要経過観察」または「D2:要精密検査」の2つです。これらの結果は、それぞれ多少指示が異なるものの、さらなる検査を受ける必要があります。一次検査(健康診断)では「健康か、健康でないか」を検査し、二次検査で「疾患なのか、そこまでには至っていないのか」を検査します。

判定結果が「A:異常なし」や「B:軽度の異常」であれば、ほぼ健康と考えられます。自覚症状などがない限り、二次検査を受ける必要はありません。一方、「D1:要医療」の場合は明らかな異常が認められるため、すぐに医師の診察を受ける必要があるとされています。また「E:治療中」は治療を受けている状態です。

では、各項目について解説していきます。

▼BMI値

BMI値は身長に見合った体重かどうかを判定する数値です。
体重÷身長÷身長で算出します。

  要注意 基準範囲* 要注意
体格指数(BMI) 18.4以下(羸痩) 18.5~24.9 25.0以上(肥満)

*将来、脳・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲

▼血圧

血圧値によって心臓のポンプが正常に働いているか、また高血圧かを判断します。
高血圧を放置すると動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。高血圧の方は降圧薬を服用するなどして対策をしましょう。

  収縮期血圧(mmHg)   拡張期血圧(mmHg)
診察室血圧 ≧140 かつ/または ≧90
家庭血圧 ≧135 かつ/または ≧85
自由行動下血圧   かつ/または  
 24時間 ≧130 かつ/または ≧80
 昼間 ≧135 かつ/または ≧85
 夜間 ≧120 かつ/または ≧70

(単位 ㎜Hg ミリメートルマーキュリー)         高血圧治療ガイドラインより

*将来、脳・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲

詳細は高血圧ページへ

▼心電図検査

心臓の筋肉に流れる電流を体表面から記録する検査です。電流の流れ具合に異常がないかがわかります。また、1分間に電気が発生する回数である心拍数も測定されます。不整脈や狭心症の可能性を調べる検査です。
心電図異常があった場合は、再度、心電図を受けていただくか、24時間持続的に測定できるホルター心電図を受けていただくことが多いです。

▼血液検査

肝臓系検査
  • 総タンパク
  • アルブミン
  • AST(GOT)とALT(GPT)
  • γ-GTP

これらの項目が指摘されたら肝臓に何らかの異常や機能低下がある可能性があります。肝臓はしばしば「沈黙の臓器」と称され、病気になっても症状があまり現れないことがあります。多い原因は、アルコール、脂肪肝、B型肝炎、C型肝炎、胆石症などですが、ウイルス感染、心疾患、血液疾患、薬剤性でも異常値を示すことがあります。症状が顕在化する頃には、病状がかなり進行しているかもしれません。したがって、健康診断による早期発見が極めて重要です。当院では、詳細な血液検査および超音波検査を実施しており、状態の根本原因を特定することを心掛けております。

腎臓系
  • 尿素窒素(UN)
  • クレアチニン(Cr)
  • eGFR(イージーエフアール)

クレアチニンは、筋肉運動の後に体内に残る不要物です。尿素窒素は、血液内のタンパク質利用後に生成される成分で、体に不要なものであり、尿として体外に排出されます。ただし、これらの数値が高くなる場合は、腎臓の機能低下の兆候と考えられます。

腎臓の機能は、eGFR(推定糸球体ろ過量)という尺度で測定されます。eGFRは腎臓の「糸球体」と呼ばれる部位が1分間にろ過する血液量を示し、腎臓が老廃物をどれだけ効率的に尿として排出するかを反映しています。この値は年齢、クレアチニン値、性別から算出され、低いほど腎臓の働きが低下している可能性があります。

通常、健康な腎臓は1分間に90mL以上の血液をろ過します。eGFRが60ml/分/1.73㎡未満の場合、腎臓の機能低下が指摘されます。

尿酸(UA)

尿酸は、肝臓がプリン体と呼ばれる物質を分解して生成してます。プリン体は体の細胞内にある「核酸」という重要な成分の一部であり、核酸は運動や臓器の機能に不可欠な役割を果たしています。尿酸値が上昇しても、一時的には特定の症状は現れませんが、長期間にわたって高い状態が続くと、痛風の発作などさまざまな合併症が引き起こされる可能性があります。さらに、高尿酸血症は心筋梗塞や慢性腎臓病のリスク因子としても認識されています。

高尿酸血症についてはこちら

脂質系検査
  • HDLコレステロール
  • LDLコレステロール
  • 中性脂肪(TG)(トリグリセリド)
  • Non-HDLコレステロール

中性脂肪値が高い・LDL(悪玉)コレステロール値が高い・HDL(善玉)コレステロール値が低い、これらのいずれかが当てはまれば、脂質異常症と診断されます。一般的にLDLコレステロール140mg/dl未満、HDLコレステロール40mg/dl以上、中性脂肪値150mg/dl未満が正常値とされていますが、基礎疾患の有無で、目標とはるコレステロール値がかわってきますのでご注意ください。血液中の脂質が高値の状態でも自覚症状に乏しいため放置されがちですが、脂質異常を放置すると増えた脂質がどんどん血管の内側にたまって、動脈硬化を引き起こしてしまうので早めの対処が必要です。

脂質異常症について詳細はこちら

糖代謝系検査
  • 血糖値(FPG)
  • HbA1c(NGSP)

健康診断で血糖値やHbA1cが高いと指摘された場合、糖尿病や糖尿病予備群の可能性が考えられます。糖尿病を無視するとさまざまな合併症を引き起こし、回復が難しい状態に進行する病気です。

糖尿病には複数の種類がありますが、その大部分は2型糖尿病で、運動不足や不健康な生活習慣など、「ライフスタイルの乱れ」がその一因となります。病状が進むと重篤な合併症が発生する可能性がありますが、早期に気付いていただければ、運動や食事の見直しで、コントロールすることが可能です。

当院の院長は糖尿病専門医であり、ご不明点や懸念事項がございましたら、どうぞお気軽にお知らせください。

糖尿病についてはこちら

血球系検査
  • 赤血球(RBC)
  • 血色素(Hb)(ヘモグロビン)
  • ヘマトクリット(Ht)

一般的に貧血の診断で基準に使われるのは、血液中のヘモグロビン濃度(血色素量)です。貧血の多い原因は鉄分不足ですが、体内での出血が原因となっていることもあります。出血の要因は、胃潰瘍、胃がん、大腸がんなどの消化器系の疾患や、女性の場合は子宮筋腫、過多月経などの婦人科系疾患も考えられます。また、血液のがん(悪性疾患)の場合にも貧血が現れることがありますし、アルコール多飲がある方はビタミン欠乏に起因する貧血を起こすこともあります。いずれの場合も、迅速な治療が必要なことが多いため、貧血が指摘された場合は、その原因を特定するために医療機関で診察を受けることを強くおすすめします。

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