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手足のしびれ

しびれとは?

「熱さ冷たさを感じにくい」「痛みを感じにくい」「ピリピリ・ジンジンした感じがする」といった感覚をしびれと呼んでいます。
五感と呼ばれる視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のうち、触覚に関わる感覚です。
この触覚(体性感覚)の中には様々な感覚が分類されております。

表在覚

皮膚表面における感覚

  • 触覚(触っている感じ)
  • 痛覚(痛み)
  • 温度覚(熱さ、冷たさ)

深部覚

骨や筋肉における感覚

  • 位置覚(手足がどの位置にあるか)
  • 振動覚(ふるえを感じる)
  • 圧覚(押されるているのを感じる)

このうち、神経の経路の圧迫や、末梢神経障害を起こすような全身性疾患などによって手足のしびれの感覚が起きます。
しかし、しびれという症状は主観的な症状であるため、なかなかその原因を他覚的にとらえられず、なかなか正確な診断に辿りつかないこともありえます。
一部のしびれでは緊急性のある背景に存在することもあり、緊急度の評価を重視して診断していきます。

クリニック田島では検査結果をもとに診断・治療をおこないます。
受診を希望される方は下記より外来予約を取得ください。

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しびれの原因

下記にしびれを起こしうる代表的な原因部位を挙げます。

  • 頭蓋内(脳)
  • 脊椎(脊髄)
  • 末梢神経
  • 全身性疾患

医療機関を受診するべきしびれとは

しびれと聞くと、正座をした際に足がしびれたり、ずっと座っているとしびれてきたりと日常に起こりがちです。
しかし、下記に記載するようなしびれは発見が少し遅くなるだけで重症化するリスクの高いしびれです。

脳に原因があるようなしびれ

脳血管障害(いわゆる脳卒中、脳出血や脳梗塞の総称)、脳腫瘍があります。
これらは発症する部位によって症状が変わってきます。
有名なのは運動機能障害(麻痺)を引き起こすものですが、視床近くに病巣があるような場合には口周囲と手のしびれのみ、ということもあります。
脳梗塞は血管の中に血栓やプラーク(コレステロールが粥状に変化したもの)が詰まって発症をしますが、一時的に詰まってすぐ再開通するような病態(TIA:一過性脳虚血発作)などではごく短時間の症状の為、あまり気にされないこともあります。
診断は頭部の画像診断で、特に脳梗塞の急性期では頭のMRIが有用とされています。
半身の麻痺を伴う(例えば、右腕・右足が動かない)ような場合には脳の広範囲にわたる梗塞をおこしている起こしていることが多く、早期の治療開始によって血栓を除去できる可能性があるため、緊急性のある状態として対応する必要があります。
予防するには、日頃から血圧やコレステロール、血糖値といった慢性疾患の管理を心がけましょう。

脊椎に原因のあるしびれ

頸椎(首の骨)、腰椎(腰の骨)におきるトラブルが挙げられます。
頸椎の中を通る頚髄には上肢と、腰椎の中を通る腰髄には下肢と、それぞれ密接な関係があり、そこに圧迫するような刺激が加わるとしびれや痛みの感覚となります。

首の骨である頸椎は、7つの骨で構成されており、各々の頸椎の間には、椎骨同士のクッションとなる椎間板という組織が存在します。
これが加齢等の変化によって椎間板に突起が生じたり(骨棘)、その靱帯が肥厚したりすることで、頚髄や分岐する神経根に圧迫が加わると変形性頸椎症を引き起こします。
主之な症状としては、手足のしびれやふらつきなどです。
この疾患では、首を後ろに倒すなど姿勢によって圧迫の程度が変化し、それに伴い症状の変化が生じます。重症の場合、脱力を起こします。
変形を生じて発症する変形性頚椎症に対して、椎間板が内部に飛び出して脊髄・神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。
変形性頚椎症と椎間板ヘルニアは合併することもあります。
診断自体は神経学的な検査で、しびれの範囲や筋力検査から疑い、MRI検査を行って診断します。
治療は安静や対症療法(鎮痛薬)、頸椎カラー固定などを行いますが、改善のない場合には手術療法を行い椎弓形成を行います。

末梢神経としびれ

  • 上肢  正中神経、尺骨神経、橈骨神経
  • 下肢  坐骨神経 

に圧迫などの障害が起きたときにそれぞれの支配領域の部位に感覚異常を発症します。
有名なものは手根管症候群といって、手首の掌側にある空間(手根管)を通る正中神経が、手首の使い過ぎにより圧迫されてしびれ・疼痛を発症します。
安静にしたり、重症の場合には手術を要することもあります。

全身性疾患によるしびれ

  • 長期間の糖尿病罹患によっておきる糖尿病性神経障害
  • ビタミン欠乏症(摂取不足やアルコール、脚気)
  • 末梢動脈疾患(動脈硬化により動脈性の血流がいきわたらない)

があります。

対応する検査

  • 入念なしびれの存在する部位の問診、動作に連動するかの確認
  • 頭部・頸椎・胸椎・腰椎 CT、MRI
  • 採血

しびれが気になる方や続いているからはクリニック田島をご受診ください

手足のしびれの原因になる疾患について解説しました。
しびれは自覚的な症状である側面が強く、丁寧な問診によりしびれの範囲、それが起きるシチュエーション、随伴する運動障害などを把握し、丁寧に診断をつけていく必要があります。
一般的にはビタミンB12の補充や血行改善薬を使用したり、神経の圧迫が画像で証明されれば局所のアプローチを行うこともあります。
特に運動障害(麻痺)を伴う場合には緊急性が高い可能性があり、早期の受診が必要です。

クリニック田島では検査結果をもとに診断・治療をおこないます。
受診を希望される方は下記より外来予約を取得ください。

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