診療対象

• 糖尿病（１型、２型、その他）
• 高脂血症、肥満、メタボリックシンドロームなど動脈硬化関連疾患、生活習慣病
• 甲状腺疾患など内分泌疾患
• 低血糖をきたす疾患
• 低Ｎａ（ナトリウム）血症、高Ｃａ（カルシウム）血症などの電解質異常

当院での対応が困難な場合やより専門的な検査や治療が必要な場合にも、適切な医療機関へご紹介させていただきます。

糖尿病とは

糖尿病とは、血糖値（血液中のブドウ糖濃度）が病的に高い状態をさす病気です。

糖尿病には「インスリン依存型(１型)糖尿病」と「インスリン非依存型(２型)糖尿病」、「妊娠糖尿病」、「その他（膵性糖尿病等）」など複数のタイプがあります。

「インスリン依存型(１型)糖尿病」は、ウイルス感染や自己免疫により膵臓が破壊されておきる糖尿病です。全体の5%の方が、こちらのタイプの糖尿病です。

「インスリン非依存型(２型)糖尿病」は、遺伝要因にくわえて、食べ過ぎ、運動不足、ストレスが加わって発症する糖尿病です。95%の糖尿病がこのタイプです。

糖尿病は深刻な合併症（神経障害、網膜症、腎症、動脈硬化症など）を引き起こすことがあり、最悪の場合は、死に至る危険な病気です。早めの治療・対策が必要です。

診療内容

主たる対象疾患である糖尿病に関しては、「合併症の発症と進展の阻止」を目指し、患者様一人ひとりに「血糖をコントロールする意義と方法」をご理解いただくこと、各患者様に寄り添った診療を心がけ、病状だけでなく仕事や生活環境なども加味して最適な治療法を患者様とともに見つけだすことを心掛けております。

具体的には、食事療法に関しては、実行可能な食事療法の提案およびフィードバックを行っていきます。薬物治療に関しても年齢・合併症の有無などに応じて患者様のご負担にならないように調整させていただきます（必要に応じて、外来でのインスリン治療導入や、連携先医療機関入院での血糖コントロールなどもご案内します）。合併症の評価に関しては、下記のような検査を行い、患者様ご自身が進行度合いなど把握できるよう、丁寧にご説明いたします。

• 神経障害（腱反射などによる評価）
• 網膜症（近医眼科との連携による評価）
• 腎症（微量アルブミン、尿定性による評価）
• 動脈硬化（血管年齢（ABI）、頸動脈エコーなどによる評価）

糖尿病およびその合併症は、進行するまで症状が出ないため、定期的な通院・検査がとても重要です。患者様が上手に糖尿病と付き合っていけるよう、スタッフ一同サポートさせていただきます。健康診断などで血糖値やHbA1cの異常を指摘されたことがある方、のどの渇き、体重減少などの自覚症状のある方は、お早めにご相談ください。その他、脂質異常症（LDLコレステロールが高い方、中性脂肪が高い方）、甲状腺疾患などの代謝疾患も対応可能な範囲で診察させていただきますのでご相談ください。