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のどが渇く

のどが渇く(口喝)とは?

口喝とは、文字通り喉が渇くことで、「おなかがすいた」「眠い」といった三大欲求には入らないものの、誰もがしばしば感じる根源的な欲求のうちの一つです。
その感覚は、「喉が渇く」という感覚と同時に、「水分を欲する」という感覚と結びつきます。
その背景には、口腔内局所の乾燥や、全身性の乾燥(いわゆる脱水)でも起きますが、他にも心理的な要因で「喉が渇く気がする」といった感覚まで様々なものが存在します。

単に水分補給をすればよい、というものから、病気が潜んでいるものまであり、注意が必要です。
ご自身で判断することが難しい場合は医療機関で相談するようにしましょう。
クリニック田島では検査結果をもとに診断・治療をおこないます。受診を希望される方は下記より外来予約を取得ください。

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口喝の原因

下記に口喝の代表的な原因疾患を挙げます。

全身性の乾燥(脱水)

摂取量低下 排出量増加(発熱、多尿、下痢、利尿剤)

口腔内に特化した乾燥(口腔内乾燥)

口腔内疾患、唾液分泌低下、心理的、いびき

睡眠時無呼吸症候群

全身性に乾燥をする現象をいわゆる脱水と呼びます。
脱水が起きる背景には、身体に取り込む水分量が少ないこと、身体から出ていく水分量が多いこと、この二つにのバランスによって変化します。

身体に入ってくる量が少なくなるのは、水分や食事量が減少することです。
ご高齢になり、前よりも水分摂取が少なかったり、排尿が近くなって意図的に水分摂取の機会を減らしてしまったりなどすると取り込まれる水分量が減少します。
特にご高齢の場合は身体の水分量が若いころに比べて減少することが言われており、口喝中枢の働きが落ちるため、脱水傾向となっても口喝が起きにくい(自分で補給がしにくく、口喝を感じたときにはかなり脱水がすすんでいる)とも言われます。
摂取量が低下した場合、Na(ナトリウム)というミネラルの減少を伴っていることが多く、単なる水分だけではなく、経口補水液と呼ばれるような血液の塩分濃度に近いような水分を摂取するとより効果的に水分補給になると言われています。

排出量が増加する疾患について。

水分の排出経路は主に、尿、排便、皮膚からの蒸発(不感蒸泄)にわけられます。
排尿量が増える病気としては、尿量を調節するホルモン異常による尿の増加、利尿剤の効果過多(効きすぎ)、糖尿病の罹患による多尿などがあります。
特にご高齢の方では利尿剤使用や糖尿病への罹患が増えており、さらに治療薬で尿量が増える薬剤も多いため、相乗的に尿量が増えることもありますので、普段から補うような積極的な水分摂取が推奨されます。

排便から失うものとしては下痢があります。
胃腸炎などでの頻回な下痢は急性の脱水を招きます。
また、経口的に水分を摂取しようとしても身体が受け付けず、補うことが出来ないことも多く、この場合には血管内から直接水分補給(点滴)を行う必要があります。
下痢が頻回の場合には、K(カリウム)喪失がおきやすく、カリウムが低下すると手足のしびれ(周期性四肢麻痺)を起こすこともあり、あなどれません。

また単なる胃腸炎と思っていてもホルモンの病気(甲状腺機能異常)や、慢性的な腸炎を起こす疾患(炎症性疾患)、薬剤性(下痢を起こしやすくする薬剤の試用)によることもあり、長引く胃腸炎症状の場合には大腸内視鏡検査、CT検査、採血検査などで調べていく必要があります。

皮膚からの蒸発(不感蒸泄)は、1日に500mL程度蒸発すると言われています。
しかし発熱性疾患を起こしたり、暑い中で運動などをして汗で失えば(熱中症のイメージ)、その量は極端に増加します。
この場合にも知らず知らずのうちに脱水を起こしています。

口腔内局所の乾燥で代表的なものは唾液腺からの唾液分泌低下です。
年齢が低下するにつれて唾液の分泌量は一般的に低下をしますが、他にもシェーグレン症候群という唾液や涙の分泌が低下するような疾患もあります。
口腔内乾燥はドライマウスと総称されますが、ストレス因子、喫煙、カフェイン摂取などは唾液を低下する原因になりえます。
他にもいびきや口呼吸がひどくなると口腔内の乾燥が強く、睡眠時無呼吸症候群を合併していることもあります。
この場合には口呼吸を防ぐためのテープやマウスピース、睡眠時無呼吸症候群が重症の場合には鼻にマスクをつける治療(CPAP治療)を行うことで結果的に口腔内乾燥が改善することもあります。

対応する検査

  • 採血
  • 皮膚所見
  • 腹部CT
  • 尿検査
  • 内服薬の確認
  • 睡眠時無呼吸の検査

のどが渇く症状が続くときは上記のような検査をすると原因の特定に役立ちます。
口喝の原因疾患は多岐にわたり、その原因を探るのには、睡眠や食事、飲水などの生活背景から、基礎疾患(糖尿病やホルモンなど)まで調べ、薬剤性の因子も調べないといけないといけないものもあります。
当院でも上記検査は対応ができるものになりますので、検査をご希望の方は、下記より外来予約をお取りください。

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