花粉症
花粉症とは
花粉症は、いわゆる季節性アレルギー性鼻炎のことで、有名なものですとスギやヒノキがありますが、他にもイネ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなど、様々な植物性の抗原が原因になります。
適切に原因物質を判断し、それを避ける(マスクをする・その時期には洗濯物を外に干さない、家に花粉が入らないようにする、など)対処を行ったうえで、それでも症状が強い方には投薬治療を行います。
対処
- 抗原のチェック
⇒血液検査による診断 - 抗原除去・回避
⇒マスク・ゴーグル・衣服付着への対応 - 点鼻薬(鼻症状が強い場合)
- 点眼薬(眼症状が強い場合)
- 手術(重症・鼻閉+鼻腔形態異常伴う場合)
- オフシーズン:舌下免疫による減感作療法
舌下免疫療法とは?
アレルギーの原因物質(アレルゲン)を微量ずつ・長期間摂取することで、アレルギーを起こしにくくする治療(滅感作療法)です。
現在、スギとダニのアレルギーを持つ方に保険適応で治療可能です。
服用について
1日1回舌下で服用します。(内服期間には一定の生活上の制限があります。)
期待できる効果
くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善、涙目、目のかゆみの改善、アレルギー薬の減量
副作用
- 口の中の不快感、腫れ、かゆみ
- 耳の不快感
- 頭痛
- アナフィラキシー(重大)
治療に対する正しい理解が必要です。ご希望の方は以下の「本治療の対象」と「治療の流れ」を読んだ上でお申し出ください。
本治療の対象
次のような方が対象になります
- 定期的な通院と服用ができる
- 服用時、錠剤を舌下で1分保持・5分はうがいと飲食を避けられる
下記の必須条件があります
- 直近の診察でアレルギー採血を実施し、該当の抗原のアレルギーをお持ちであることが確認される。
- 治療内容・流れについて動画や冊子を用いた説明をご理解いただける。
次のような方は本治療の対象外です
- 過去に同治療でアレルギー発症歴がある
- 65歳以上
- 妊娠中、授乳中、又は妊娠希望
- 15歳未満(※1)
- 悪性治療治療中
- 重い心臓病を合併している(※2)
- 重度の気管支喘息を患っている
- 免疫不全の方
- 免疫抑制剤を使用中の方
※1 小児の場合、当クリニックでの急変時対応が困難です
※2 軽症・中等症であっても主治医の許可が必要です
治療の流れ
注意事項:登録医処方制の治療の為、好川(謙)・好川(有)外来のみの対応です
治療①:1回目受診(予約制)
- 診察による問診
- アレルギー項目の採血
- 舌下免疫療法の説明動画の観賞(約13分)
治療②:2回目受診(予約制)
- 使用する製剤の説明動画の鑑賞(約13分)
- 採血結果の説明
- 患者携帯カードのご説明
必要に応じメーカー冊子を用いた補足説明 - 最初の1週間分の処方
⇒初回服用はクリニック内で30分の状態観察
(スギ花粉の場合、非飛散期の6~11月に開始)
治療③:3回目以降受診
- 状態を観察しながら4週間ごとの処方
3年~5年の継続が推奨されています。